Marrakish→Boumalne Dades:積雪残る雄大なアトラス山脈越え

2019/4/28
●Telouet Kasbah…20DH(220円)
●āyt bin ḥaddū
●Kasbah Tifoultoute
●Taourirt Kasbah…20DH(220円)
●Kasbah Amridil…20DH(220円)
[ホテル]Monkey Fingers by Fatima Mellal

朝準備しているとドアの外から「にゃーん♪」と聞こえたのでドアを開けるとモフモフのかわいいお客さんが(o´艸`) そのまま堂々と部屋に入ってきてスリスリ。時間がないけど準備そっちのけでしばし猫タイム。どうやら屋上から自由に出入りしているみたい。チェックアウトのときも1階の入り口までお見送りしてくれた。モロッコの猫かわいすぎ!


なんやかんやで7時にマラケシュ出発。ガソリンを入れて山頂には雪がまだ残るアトラス山脈へ。Telouet Kasbahまでの道は途中からクネクネの山道で、新しい道路建設のためその行程のほとんどが工事中。途中海抜2,260mの峠、Col Tizi N’Tichkaで休憩。すごくきれいな石を20~50DH(220〜560円)ぐらいで売っていたので思わず購入してしまった。

マラケシュ郊外の景色

新道路建設のため工事中

やっと工事区間終わり!

もうすぐでCol Tizi N’Tichka。手前の道は以前使用していた細くてボロボロの道路。エッセイストのたかのてるこさんもアトラスからマラケシュへ帰る途中崖からバンごと落ちたとか…。この細い道ならありえるかも…。




海抜2,260mのTizi N’Tichka。お土産屋さんのおっちゃんらが化石やきれいな石を主に売っていて値段もお手頃

20DHでパーライトと呼ばれる鉱石を購入。他にも赤やブルーのきれいな石がいっぱいあった

体感的にはあまりわからなかったけど、標高が高いからポテチの袋もパンパン!

N9から分岐してP1506を通ってTelouet Kasbahへ。道も整備されていて最高!

Telouet Kasbah
着いたのは10時半。ここは数あるKasbahの中でも一番保存状態がよく、タイルや装飾がすごくきれい。ガイドブックにも載っていないけど、モロッコでは有名なカスバ。最初に建てられたのは18世紀。以降、19世紀、20世紀に増築が重ねられたそう。このカスバを20世紀に増築したのは当時のマラケシュ、ワルザサート以南の総督であるPasha Glaouiで、1950年代、世界でも指折りのお金持ちだったとのこと。また、Pasha Glaouiは世界中の著名人と親交があり、チャップリンやチャーチル元首相もこのカスバを訪れ、Pasha Glaouiとともに時を過ごしたと云う。 アトラス杉から作られ繊細な彫刻を施した扉、モザイクタイルが作り出す不思議な空間、そして布を通した柔らかい光が優しく照らし出す執務室、5人の妻と81人の女性が暮らした部屋の窓から見える村の風景、どれをとってもマラケシュの宮殿とも引けを取らない優雅さだった。

カスバへ続く道


Telouet Kasbah












窓の外にはTelouet村が見える




Telouet村

Telouet村を通って車まで戻る

村の脇にあった墓地

そのままP1506を通ってāyt bin ḥaddūへ。モロッコの道は「N」がついているのがメジャーなナショナルロード。なのでP1506はちゃんと整備されているか少し心配だったけど、道もちゃんとしてて景色も最高!小さな村がいくつも続き、すごく楽しいドライブだった。

オアシス沿いに小さな村がいくつもある







キャラメルをあげると男の子がバラの花をくれた。日本のバラより小ぶりだけど、そのまま香水になりそうなぐらい香りが強くてめちゃくちゃいい匂い!ちなみに5月のモロッコはバラのシーズンのようで翌日通ったKelaat M’Gounaではバラフェスティバルが開催されていた

āyt bin ḥaddū近くにあるKasbah Ounila

āyt bin ḥaddū
世界遺産なのにリサーチ通り無料。コンクリートの下流の橋から入ると無料だけど、上流のベルベル人の家から入ると10DH(110円)かかるらしい。āyt bin ḥaddūは「アラビアのロレンス」や「ハムナプトラ2」などの撮影にも使われた有名なカスバで、小川のほとりにある丘の斜面を利用して立体的に造られている。カスバ自体はそこそこ崩れているけど規模が大きいので見ごたえがあった。世界遺産なだけあってツアーバスもいっぱい。

下流の橋からの眺め。地元の人が洗濯をしている



āyt bin ḥaddū


土嚢の橋を渡るときはチップ目的で手伝ってくる子どもがいるので要注意


お土産屋さんで店番中?の猫たち









頂上からの眺め

Ouarzazateへ行き、Kasbah TifoultouteとTaourirt Kasbahを見学。前者は入ることもできるがレストランになっているようなので外からの見学のみ。Taourirt Kasbahは外から見るとすごいけど中は1階のみしか見ることができず、アートギャラリーになっていたので入るほどでもなかったかも。

Kasbah Tifoultoute

Taourirt Kasbah



Taourirt Kasbah横にある廃墟化したカスバ。こちらは無料

Kasbah Amridil
Skouraにある17世紀に建てられたKasbah Amridilを見学。こちらは以前の50DH札にも載っていたカスバで観光客も少ないのでゆっくり見ることができた。行き方はN10からオアシスを歩いて行くか、車で干上がった川を渡って行くかの二通り。ここのカスバは生活用品なども一緒に展示してあるので、当時の様子がわかっておもしろかった。

Kasbah Amridil

50DH札のモデルにもなったカスバ








地元の子どもにキャラメルと交換でもらったラクダ

バラの町Kelaat M’Gounaを通ると道路脇でバラの花輪を売っている人がたくさんいた。ここのバラは小ぶりだけど香りがしっかりしていてすっごくいい匂い。町に近づくにつれ、何やら賑やかな雰囲気になってきたので何事かと思っているとなんとローズフェスティバル!5月に開催されるのは知っていたけどまさか今日やっているとは。見たかったけど時間も押してたのでそのままBoumalne Dadesへ。
Kelaat M’Gouna

20時前にBoumalne Dadesに到着し、レストランで夕食。まだおなかが空いていたので向かいの食堂で串焼きとベルベルオムレツを注文(110DH/1,240円)。夕食をはしごしたせいでホテルに着いたのは23時前。小さな村の中にあるゲストハウスでもちろん道も真っ暗だし、googlemapには詳細の道すらない。駐車場からの道がわからず村人のおっちゃんに聞くと違うホテルに連れていかれ、そこからやっと予約していたホテルに連れて行ってもらえ、なんとか無事到着。
レモンチキンタジン、ベルベルサラダ、アボカドジュース、ソーダで100DH(1,130円)


2件目の食堂

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