2017夏休み4日目:秘湯と廃墟めぐり

2017/8/14
●奥入瀬(子ノ口駐車場~銚子の滝)
●奥奥八九郎温泉、八九郎温泉
●大湯環状列石(0186-37-3822)
●[廃墟]尾去沢鉱山…900円
●後生掛自然研究路
【温泉】大深温泉
【宿泊先】大深温泉…2,150円

昨晩泊まったレークパークうたるべからの十和田湖の眺め

奥入瀬(子ノ口駐車場~銚子の滝)
昨日に引き続き、奥入瀬散策。十和田湖側の子ノ口駐車場から銚子の滝までハイキング。銚子の滝に数人観光客がいた程度で行きも帰りもほとんど人とすれ違うこともなく、奥入瀬を満喫。

子ノ口からの歩道入り口


五両の滝


銚子大滝


森林浴が気持ち良い遊歩道

相方お気に入りの奥入瀬ビール

奥奥八九郎温泉
何かで見ていつか絶対行ってみたいと思っていた野湯。集落からさらに舗装されていない山道に入り、大きな水たまりがあちこちにある砂利道の細い道をひたすら進む。対向車が来ないか、タイヤがはまらないかヒヤヒヤしながらマップをにらみ続け、しばらく走るといきなり山間の開けた場所に天然ジャグジー野湯が!!写真で見た通りのオレンジ色の野湯。こんなにわかりやすく道脇にボコボコ湧いているとは…。残念ながらロープが張られ、立入禁止になっていたが、せっかくここまで来たのだから入浴しないわけにはいかない。観光客一組と地元のじいちゃんばあちゃんの軽トラをやり過ごし、いざ入浴。今までにないぐらいアブがいたが、アブ除けスプレーが効果てきめん!温度は熱めのお風呂といった感じで最高だった。

未舗装の道に入るとすぐ二手に別れる道になるがここは右の道へ

こんな感じのデコボコ道を進む

着いた!

こんな感じですぐ道の脇にある

注意書きもあるのでせっかくここまで来ても入らない人が多いみたい

奥のボコボコ湧いているあたりは熱いが手前はちょっと熱めぐらいでちょうどいい


アブにも負けず入浴

小さなプールがいくつもある


舗装道路の分岐まで戻り、八九郎温泉へ。未舗装の山道へ入っていく明らかに地元の車ではない車が数台おり、やはり有名な野湯なのだなと実感。

八九郎温泉
こちらは未舗装の道へ入らず、すぐ近くの田んぼの中にあるグリーンハウスで覆われたの温泉。地元の人が管理していて寸志を入れる料金箱が設置されている。田んぼを掻き分け歩いていくと近くまで車を乗り入れたおっちゃんが先に到着。男女別なので相方と私、おっちゃんは男風呂に分かれて入浴。先ほど奥奥八九郎温泉にも行ったが、立入禁止だったので入らずに戻ってきたそう。でも私たちが入っているのを見たらしく、また行ってみると言っていた。
八九郎温泉は奥奥八九郎温泉は熱くなく適温。もちろんかけ流しのため、温泉の成分が浴槽にへばりつき、こちらも全部がオレンジ。田んぼの中にグリーンハウス温泉となんとも不思議な空間だったが、掃除も行き届いていて快適な野湯だった。

奥に見えるグリーンハウスが八九郎温泉

田んぼをかき分け到着。この中に温泉があるなんて…



気持ちの箱

脱衣所



大湯環状列石
墓地に附属した葬送儀礼に関する施設ではないかと推測されている縄文時代後期(約4,000年前)の遺跡。
資料館は開いていたが、なんとメインの大湯環状列石が熊出没により立入禁止。なんか東北は熊のせいで立入禁止になっている場所が多い…。でもいつものごとく潜入。道からも見えるので私たちが入っていることもバレバレ。写真だけ撮って撤収。

ここも熊出没




[廃墟]尾去沢鉱山
【概要】
尾去沢鉱山は、708年(和銅元年)に銅山が発見されたとの伝説が残されており、1978年に閉山した。南北3km、東西2kmの山中に明治以降だけで700km、江戸以前を含めれば800kmの坑道が鉱脈に沿って縦横に掘られた。銅のほか、金、銀、鉛、亜鉛が産出された。跡地はテーマパーク・史跡 尾去沢鉱山として開業している。
ここも東北に来た理由の一つの場所。エメラルドグリーンのプールと鉱山廃墟の施設がすごく印象的でぜひ行きたいと思っていた。
廃墟を眺めながら一番上にあるトンネル内が公開されている史跡 尾去沢鉱山へ。駐車場には車が結構停まっており、思っていたよりテーマパーク化されている模様。トンネル内は常に13°に保たれているそうで中に入るとひんやり。生野銀山のときはマネキン人形で当時の様子がわかるようになっていたが、尾去沢鉱山は近代以外は特に展示もなく、ただトンネルの中を歩くといった感じ。
トンネルをあとにし、下の廃墟群へ。一番見たいのはエメラルドグリーンのプール。チケット売り場のおっちゃんは立入禁止と言っていたが、電話で聞いたときは入れる場所もあると言っていたのでとにかく潜入。3階層になっており、一番下はシックナーや大煙突などがある廃墟群、その次が選鉱場とプールなどがある廃墟群、その上にトンネルという構造になっている。そして入れるのは第一階層とトンネルのみでどうやらプールなどがある第二階層は立入禁止。入口付近から見る観光客はいるが、潜入しようとする人は皆無。人がいなくなったところを見計らっていざ潜入するとエメラルドグリーンのプールが二つと鉱山施設の遺構が!さらに下手にはシックナーや大煙突などが一望でき、大興奮!!プールの奥にある廃墟に登り、上からプールを見物。薬品のせいなのかはわからないが、水槽の中は吸い込まれそうなきれいなエメラルドグリーンで、モノクロームな廃墟とのコントラストが気品のある美しさに満ちていた。第二階層をしばらく散策し、第一階層へ。こちらは立入禁止ではないようで、トンネルを見終わった人がついでに覗いているようだった。シックナーや大煙突などがあり、こちらも見ごたえ十分。正直トンネルよりこっちの方が数倍おもしろかった。

尾去沢鉱山トンネル入り口




リアルなマネキン












ここからは立入禁止


人がいないとを見計らって潜入

第一階層のシックナーや大煙突

選鉱場跡の上から




第一階層のシックナーなどの廃墟群




後生掛自然研究路
買い物とガソリンを補充し、八幡平の後生掛温泉へ。八幡平を走っていると対向車が止まっているので事故かと思ったらなんと道路脇にクマ!それも子グマ!!慌てる様子もなくのんびりと道端に陣取っていたが、山を下りてくるバイクの音にびっくりして引っ込んでしまった。

子グマに遭遇

夕方近いのに車が路駐している始末。研究路があるそうなので大深温泉のチェックイン時間の18時までギリギリだが散策することに。入口へ行くとなんとここも熊出没のため、17時以降は立入禁止…。さっきも子グマに会ったところなので熊に注意しつつ潜入。あちこちからボコボコと湯気があがり、硫黄のにおいが立ち込め、いかにも地獄谷といった雰囲気にテンションアップ。大泥火山や大湯沼を駆け足で見学。帰りにたぶん茶屋の人だと思うが、柴犬を連れたじいちゃんばあちゃんとすれ違った。誰もいないと思っていたので、柴の熊よけの鈴の音にびっくり。無断侵入しているのにじいちゃんばあちゃんは親しげに挨拶をしてくれた。

湯気で真っ白

紺谷地獄





噴気孔


ボコボコと泥と蒸気が吹き出る大泥火山



大湯沼

大深温泉
気さくで少し耳の遠いおっちゃんが経営する素泊まり専門のオンドル湯治宿。宿泊施設はオンドル小屋のみで素泊まりのみという初めて見るスタイルに興味を惹かれ、一か月前から予約もし、宿泊を楽しみにしていた宿。
後生掛自然研究路に行っていたため、チェックインの時間を過ぎそうだったので、電話を入れるが携帯の電波がなさすぎて会話にならず…。でもおっちゃんは辛抱強く何度も聞き直してくれ、おっちゃんは悪くないのに最終的には「うちのはピンクの公衆電話だから聞き取りにくいんよ。」と謝っていた(笑)。
暗くなるギリギリ前に到着し、オンドル小屋へ。オンドル小屋は2棟あり、1棟はたぶん長期滞在している人用。私たちは奥の方のオンドル小屋へ通されたが、滞在者は深夜に帰ってきた老夫婦含め私たち以外に3人だけだった。お盆真っ只中だったが、ここはいつ来ても空いているそう。
銀マットや寝袋などを搬入し、寝床をセット。床は地熱であたたかく、ござの下は硫黄の結晶で覆われていた。相方が尾去沢鉱山へ潜入したときに足首をくじいたようで明日の鬼ヶ城登山に暗雲が…。とりあえず温泉にでも入って様子を見ることに。ここのお風呂はもちろんかけ流し。浴槽は1つでシンプルな檜(?)の湯小屋。ちょうどいい温度で飾り気がなく昔のまま時間が止まったような雰囲気の湯小屋だった。
レトルトごはんとカレーを持ち込み、湯小屋脇の源泉であたためて晩ごはん完了。共同の炊事場と外の洗い場には山からの冷たくておいしい湧水が流れっ放しになっていて、その水を貯めて冷蔵庫代わりになっていた。
夜は地熱が暑くて寝れるか心配だったが、窓からの風が涼しく、寝袋をかぶってちょうどいいぐらいだった。ちなみにすのこ、銀マット、エアマットを敷いて寝たが、すのこなしだったらきつかったかもしれない。同じオンドル小屋に泊まっていたおっちゃんの話によるとここにも熊がゴミをあさりに出没したそう。窓を大きく開けていると入って来るかもしれないので要注意。

受付

敷地内にも地獄が

左:オンドル小屋
右:炊事場

オンドル小屋内部

よく見るとあちこちに硫黄の結晶が

食器などを洗う流し台とオンドル小屋

敷地外のすぐ外にも地獄がある。この辺にも熊が来るそう

共同の炊事場

山の冷たくておいしい水が掛け流しになっている

山水が冷蔵庫代わり

名前を書いた袋に入れておくらしい

源泉掛け流しのお風呂。水道はないのでシャンプーなどは温泉のお湯で

お風呂の脇にある源泉。ここでレトルトカレーとごはんを温めさせてもらった

この日の夕食

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