2015/6/22
●Ben Thanh Market
●9月23日公園
［一人あたりの費用］
●空港までの市バス…10,000ドン（56円）
今日でベトナムも見納め。夜のフライトまで時間もあるのでベンタインマーケットへ行くことに。
ベンタインマーケットは以前も来たが、外国人向けのマーケットなのでおばちゃんの客引き攻撃が相変わらずすごい…。慣れたつもりではいたが、袖をつかんで離さないおばちゃんや通せんぼするおばちゃん、ベトナムのおばちゃんのエネルギーに圧倒されっぱなしだった。
特に何も買うつもりはなかったが、ヒール部分にきれいな彫刻が入った木製のサンダルを見つけたので値段交渉してみることに。おばあちゃんが一人で営む小さな靴屋さんでその人の足のサイズに合わせて調整してくれるそう。色々なデザインがあり、組み合わせも好きなように変えられる。おばあちゃんは英語が全く話せないので身振り手振りでサンダルのデザインの組み合わせを伝えると値段も安くしてくれたので購入決定。手際よく私の足のサイズに合わせてくれ、5分程度で完成。支払いを終え、おつりを財布に入れながら立ち去ろうとするとおばあちゃんが私の服の袖を掴み、「ここは危ないからちゃんとお金をしまってから行きなさい！」と言う。財布にお金をちゃんと入れて改めて行こうとすると次は「リュックのジッパーをちゃんと閉めなさい！」と二度の厳重注意をして少し開いていたジッパーを閉めてくれた。
私は英語と日本語、おばあちゃんはすべてベトナム語だったが、この７カ月間で言葉は通じなくても言いたいことって身振りや手振り、表情などでなんとでも伝えれるものなんだなぁと思った。
我が娘のように心配をしてくれる優しいおばあちゃんや食堂でiPhoneをテーブルに置きながら食事をしていると「危ないからカバンにしまいなさい。」と注意してくれるセキュリティのおっちゃん、自分の昼ごはんを分けてくれたおばちゃんなどベトナムの思い出は気持ちいい人たちとの楽しい思い出ばかりだった。
午後はお弁当を買って9月23日公園でのんびり。英語の練習をするために外国人待ちをしていたおっちゃんに捕まり、しばらく英語で世間話。空手の練習をしている学生がいたので空手を習っている相方も混ぜてもらったりなど公園へ行くと必ず地元の人と交流ができるのがいい。
夕方GHに荷物を取りに行き、空港へ。空港まではタクシーか市バスで行けるがタクシーだと$7〜8するので、私たちは市バスで最後まで節約。Pham Ngu Lao近くのバス停で大きなバックパックを担ぎ、バス待ち。ツーリングを始める前はどこへ行くにもこういったスタイルだったなーと思い出す。バスは一人5,000ドン（28円）だが、大きな荷物があると二つ分席を使うので10,000ドン（56円）。夕方のためか空港までの市バスは乗客も少なく、安いし快適。
めずらしく定刻通りに空港に着くと運転手のおっちゃんが20,000ドンを渡してきて「外貨を集めているからこれとオーストラリアドルを交換してくれないか？」と言う。残念ながら外貨は他の国で子どもなどにあげてしまって持っていなかったが、来るときにトランジットで寄った韓国のウォンを持っていたのでそれと交換すると喜んでくれた。
ほとんど陸路で移動していたので空港を使うのもかなり久しぶり。チェックイン時に相方が日本から第三国へ抜けるチケットを持っていなかったので少しトラブったが、なんとか無事ベトナムを出国し、シンガポールを経由して日本へ。
２カ月のつもりが気付けばなんと７カ月。この旅行を振り返ってみるとしんどいこともあったけど、ほとんどが楽しくて良い人たちとの出会いだったなと思う。日本にいると色々と便利だけど、逆に便利すぎて誰とも話さなくても一歩も家の外に出なくても生活できる。でも東南アジアはその反対で、不便なことの方が多いかもしれないけど、その分みんなで協力しないといけないので人の垣根がものすごく低い。だからすごく居心地がいいし、不便でもこんなに長居してしまったのは人の温かさだったんだろうなと思う。
そしてここまで楽しく旅行してこれたのは相方がいたから。やっぱり女ひとりだとこういった旅行はできなかっただろうし、どんなこともやっぱり一人より二人の方がもっと楽しい。特にツーリング中は日本だとオフロードバイクしか走らないようなデコボコでドロドロの悪路にもへこたれずに頑張って走ってくれた相方に感謝。
帰国したら相方のビザのことや再就職などやることは山積みだけど、またこういった自由な旅行ができるよう社会人に戻って頑張りますか。
