2015/6/4
●ツーリング
[ホテル]Khach San Viet Toan
[ツーリング情報]
•走行距離:29km
•ルート:National Road33A,31(カンボジア)、QL80(ベトナム)…良好
今日で1カ月のカンボジアビザも最終日。カンボジアに来るつもりも長居するつもりもなかったがまだまだいたいと思うぐらいカンボジアは最高に楽しかった。元々カンボジアに来たのはベトナムのメコンデルタを見るためのビザランをするためだったが、今日はそのメコンデルタまでツーリング。最近インターナショナルボーダーになったカンボジアとベトナムの最南端のボーダー、Prek Chak(カ)/Ha Tien(ベ)を目指す。これでベトナムに入るのは3度目。ちなみにビザ延長を含めると4度目。こんなにベトナムを見るのに時間がかかるとも3回も入国するほどベトナムが好きになるとも自分でも思わなかった。
KepからPrek Chakのボーダーまではすぐ近くなので午前中は廃墟だらけのゴーストタウンを観光。Kepは20世紀初頭のフランス植民地時代からポルポト時代までの間、フランス人がこぞって別荘を建てた土地だが内戦のときにうち捨てられ、そのまま廃墟となっている別荘がいくつもある。外壁だけはあるが中は空き地になっているものや廃墟として屋敷も残されているもの、建設途中で放棄された道路など人影もまばらなのでまさにゴーストタウン。その中に最近建設された役所のような建物がいくつかあり、これから街を作っていこうとしているようにも見えたが、廃墟だらけの中の新しい建物、そして人がいないことからものすごく異様な雰囲気だった。
いつもの屋台で昼食を食べ、昼過ぎにKepを出発。今から行くボーダーはかなり小さいそうなので道も整備されていないかと思ったが予想に反してカンボジア側のPrek Chakまでの道は良好。だだっ広い乾燥したカンボジアの平原を目に焼き付けながら22kmのツーリング。Prek Chakに到着し、最後のアンコールビールを飲みながら休憩。さすがボーダーの町なだけあってベトナムドンも使えるし、店先のガラスケースにはタイバーツやラオスキープなど近隣諸国のお札が無造作に入れられているのがおもしろかった。
Prek Chakのボーダーには新しい国境の建物ができていたがまだ未使用のようで実際に出国手続きをするのは何かのチケット売り場のような小さな事務所だった。荷物チェックもバイクのチェックも何もなしで写真を撮っても軍人のおっちゃんたちは昼寝やおしゃべりに忙しく気にも留めない様子。そのオフィスのすぐ脇には屋台のサンドイッチ屋さんが店を出しているのでサンドイッチを食べながら出国手続きをすることも可。ここも他のボーダーに負けず劣らずのんびりとしたゆるゆるのボーダーだった。
非干渉地帯を通りベトナム側のボーダー内に入るとエンジンを切ってバイクを押してオフィスまで歩く。現地人はたくさん行き来しているが外国人はあまり来ないようでここのイミグレのおっちゃんたちも暇そうにしていた。いかにも汚職警官のような悪どい顔をした入国審査官が念入りにパスポートをチェックしていたのでなにか難癖をつけられるのは…と心配になったが、ここも問題なく通過。荷物チェックもバイクチェックもこちらもなし。Moc Bai(ベ)/Bavet(カ)ときもと同じく拍子抜けするほど簡単だった。
(→バイクでの国境越え(ベトナム〜カンボジア間)参照)
ベトナム側のボーダーの街Ha Tienには16時すぎに到着。Ha Tien以降のルートを決めていなかったのでどっち方面に走るか悩んでいるとバイクに乗ったGHの客引きに声をかけられ、値段も安かったのでとりあえず今日はHa Tienに泊まることに。
ボーダーの街=ぼったくりが多いなどトリップアドバイザーにもあまり良いコメントがなかったHa Tienだが、きれいでそこそこ大きな街。夕方になると市場の周りにナイトマーケットが開かれ、漁港の街でもあるのでシーフードの屋台などがたくさん出ている。ラオスからベトナムに再入国したときに降り立ったDien Bien Phuは街の印象自体が悪くがっかりしたがHa TienはGHも食べ物も安く、久しぶりのベトナムを満喫することができた。北ベトナムと南ベトナムでは物価が違うというのは本当らしい。