2018/1/3
●Rani Ki Vav…入場料200Rs、リキシャ往復250Rs
●Sahastra Ling Lake/Behramkhan’s Maqbara
●Modhera Sun Temple…入場料200Rs
[行き方(料金一人あたり)]
1.リキシャ:ホテル-Geeta Mandir BRTS Station 50Rs
2.ローカルバス:Geeta Mandir BRTS Station-Mahesana乗り換え-Patan 100Rs
3.リキシャ(往復):Patan-Rani Ki Vav 200Rs+50Rs(チップ)
4.ローカルバス:Patan-Modhera Sun Temple 26Rs
5.Modhera Sun Temple-Mahesana 21Rs
6.Mahesana-Geeta Mandir BRTS Station 76Rs
7.Geeta Mandir BRTS Station-Laldarwaja Terminal 3Rs
[ホテル]Hotel Good Night
今日はAhmedabad郊外の世界遺産の階段井戸へ。ここへの行き方はネットで探してもツアーがなく、タクシーチャーターかローカルバスもしくは電車で自力で行くかのどちらかだったので、ローカルバスを駆使して行くことに。ネットにも情報が少なかったので無事たどり着けるか、一日で全部まわってAhmedabadまで帰ってこれるか心配しつつもとりあえずホテルを7時に出発。
ローカルバスの情報はなかったが、長距離バスは時刻表がネットでも見れたので7:45のバスに間に合うようにリキシャを飛ばしてGeeta Mandir BRTS Stationへ。Patan行きのバスはネットの時刻表では1時間に1本ぐらいだったが、実際には頻繁に出ていてコンダクターのおっちゃんが教えてくれたバスに乗り、7:40ぐらいに出発。
Chanasma乗り換えの予定だったが、Mahesana Bus Portに停まっているときに隣にPatan行きのバスが来たので、コンダクターのおっちゃんがそのバスに乗せてくれた。Ahmedabadからちょうど3時間ぐらいでPatanに到着。PatanからRani Ki Vavまでは同じバスに乗っていたおっちゃんがリキシャを往復で200Rsで交渉してくれたのでそれで行くことに。ついでにRani Ki Vav近くのSahastra Ling Lake/Behramkhan’s Maqbaraにも連れて行ってくれるように言ってくれたのでラッキーだった。
Rani Ki Vav
Rani Ki Vavは、11世紀のソランキ王朝の未亡人となった女王が、王の追憶と名声のために建設したと言われている階段井戸。奥行き約65m、幅約20m、深さ約27m。マル・グジャラ様式が採用された7層構造になっていて、その壁面は800を越えるヒンドゥーの神々の像で覆われている。
「階段井戸」とは水が慢性的に不足するグジャラート州やラジャスタン州で多く見られる井戸で、貴重な水を人々に供給するだけでなく、水の蒸発熱を利用した天然のクーラーとしても利用されていた。なお、グジャラート州は水と結びついた女神信仰が盛んだった土地であり、この地には王妃、大富豪夫人といった女性が建てた階段井戸が多いそう。
その後、13世紀以降のサラスワティ川の氾濫で泥土に埋もれてしまい、本格的な調査は20世紀まで行われなかった。レリーフに描かれた彫刻は大きなものだけで500体以上、小さいものも含むと1,500にもなるとのこと。その中でも最奥部に位置するのがヴィシュヌで、春分・秋分に差し込む陽光に照らし出される場所で東向きに彫られている。世界遺産には2014年6月に登録された。
Rani Ki VavはAhmedabad訪問の一番の目的だった場所。3時間かかってでも絶対行ってみたい場所だった。中に入ると芝生がきれいに整備された公園になっていて、その中に突如ぽっかりと階段井戸が出現。昨日見たDada Harir StepwellやAdalaj Stepwellも文句なしに素晴らしい芸術作品だったが、こちらはそれに輪をかけた迫力と規模。彫刻の保存状態も良く、細かくてきれい。これが井戸だとは到底思えない素晴らしい遺跡だった。
インドの遺跡はElloraなどもそうだが、アンコールワットなどにも引けを取らないぐらい素晴らしい遺跡ばかり。まさに怪物級。そんなすごい遺跡なのにRani Ki VavはAhmedabadから遠いためかガイドブックにも載っていないし、知名度が低いものが多いように思う。実際インド人のお客さんがほとんどで外国人観光客は1.2組しかいなかった。
Sahastra Ling Lake/Behramkhan’s Maqbara
予定にはなかったけど、リキシャを交渉してくれたおっちゃんがおすすめしてくれたので行ってみることに。ダム(ため池)の遺跡で地元の人の憩いの場になっているようだった。私たちが行ったときもちょうどお昼時だったため、小学生がお弁当を広げていた。ため池の奥にはそこで亡くなったと言われる人のお墓と寺院があり、キツツキやハヌマンラングールなど日本でなかなか見れない動物もたくさんいて、なかなか楽しい場所だった。
リキシャに戻ると「時間より遅いからプラス20Rs!」と不機嫌なリキシャワーラーのおっさん。Patanのバスターミナルまで戻りプラス50Rsの250Rsを渡すと300Rsを要求してきたのでそのまま無視。初の嫌なインド人だった。
Modhera Sun Temple
バスでModhera Sun Templeへ。バスに乗り込み「Is this bus going go Modhera Sun Temple?」と一人に聞くと周りにいたおっちゃんらが口々に「Sun Temple!」「Sun Temple!」と答えてくれた。インド人ってほんと思っていたよりいい人ばっかりでなんかおもしろすぎ。前に座っていたおっちゃんが席を譲ってくれ、地元の濃ゆいおっちゃんらに囲まれてのバス旅。その中の一人のおっちゃんが新しい50ルピー札を自慢げに見せると「俺も持ってるぞ!」と次々と自慢大会。「中国のお金も持ってるぞ!」と自慢気に見せてくれたおっちゃんもいてあっという間の1時間のバス旅だった。バスを降りるときもわざわざSun Templeの前で停まってくれ、そこからの行き方は一本道なのに何度も教えてくれ、ほんとに親切な人ばっかりだった。
Modhera Sun Templeは、11世紀にビムデフ1世により建てられたこの寺院。スーリヤ寺院(太陽神殿)といえば、世界遺産にも認定されているオリッサ州・コナーラクの寺院が有名だが、Modhera Sun Templeはコナーラクよりも200年ほど新しいものだそう。1年に2日だけ、春分と秋分の日の出時に太陽神スーリヤが祀られる本殿に陽が差し込む造りになっていて、52本ある柱にはラーマヤーナやマハーバーラタの場面が彫刻され、外壁にも精緻な彫刻が施されている。
Modhera Sun Templeは太陽神を祀った寺院とため池があり、豪華で緻密な彫刻がすごくきれいで圧巻だった。よく見ると彫刻の間の影でフクロウが寝ていたり、ため池でカワセミが漁をしていたりと遺跡以外にもおもしろものが見れて感激。
帰りはModhera村の中を通り、バス停まで。Modhera村は小さな村だったが、すれ違う人たちがみんなフレンドリーですごくいい場所だった。おかげでバス停にたどり着くまでにたくさんの村人と写真を撮ったり、話したりすることができた。Modhera Sun Templeにいたガイドのおっちゃんが教えてくれた18時の最終バスに乗り込み、乗り換え場所のMahesanaへ。またもや親切な地元の人たちのおかげでMahesanaからのバスの乗り換えもスムーズにいき、20時ごろにはAhmedabadのGeeta Mandir BRTS Stationに到着。たどり着けるか心配していたローカルバスの旅も地元の人と触れ合えて楽しかったし、こんなにすごい遺跡も見れたし、遠かったけど行ってよかった!
バスターミナル近くの食堂で夕食(360Rs)。みんな気になるのか食べていると「おいしい?」とか「Butter Milk飲んでみる?」とか私たちの周りをウロチョロ。22時ごろ最終っぽいガラガラのバスでホテル近くのLaldarwaja Terminalまで戻り、長い一日が終了。ハードな一日だったけど、めちゃくちゃ楽しかった!